大学や専門学校で、夢に向かって学んでいる最中に、透析導入を告げられた。その時、多くの学生が最初に抱く不安は、「このまま、学校を続けることができるのだろうか?」というものです。週3回の通院という、大きな時間的制約は、授業の出席や、ゼミ、研究活動、そして友人との交流といった、キャンパスライフの様々な場面に、大きな影響を及ぼします。しかし、結論から言えば、周囲の理解と、適切な治療法の選択、そして何よりも本人の強い意志があれば、学業と透析治療を両立させることは、十分に可能です。まず、鍵となるのが、治療スケジュールの工夫です。もし、血液透析を選択するのであれば、授業になるべく影響の少ない時間帯に治療を受けられるよう、透析施設と交渉する必要があります。早朝から透析を始め、昼過ぎには大学に行けるようにしたり、逆に、授業が終わった後の夕方から治療を開始する「夜間透析」を利用したりするのが、一般的な方法です。また、土曜日の透析時間を長くして、平日の負担を減らすといった調整も考えられます。より自由度の高い選択肢が、「腹膜透析(PD)」です。在宅で行う腹膜透析であれば、日中の授業時間中は、お腹に透析液を溜めておくだけで済み、バッグ交換は、授業の合間や、帰宅後に行うことができます。これにより、通院による時間のロスを最小限に抑え、学業への影響をほとんどなくすことも可能です。そして、最も重要なのが、大学側の「理解と協力」を得ることです。病気のことを隠さずに、指導教官や、大学の学生相談室、保健管理センターなどに、勇気を出して相談してください。透析治療のために、どうしても出席できない授業がある場合の配慮や、試験期間中のスケジュール調整など、合理的な範囲での支援を求めることは、学生の正当な権利です。病気は、あなたの学びの意欲を妨げるものではありません。周囲のサポートを賢く利用し、夢を諦めないでください。
学校と透析、学びの場を諦めないために