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  • 見えない水分に注意!食事に含まれる水分量

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    透析患者さんが管理しなければならない水分は、コップで飲む水やお茶といった「飲み水」だけではありません。実は、毎日の食事の中にも、私たちが意識していない「見えない水分」が、意外なほど多く含まれています。この食事由来の水分量を考慮に入れないと、飲み水をいくら我慢しても、結果的に水分の摂り過ぎに繋がってしまい、透析間の体重増加がコントロールできないという、つらい状況に陥ってしまいます。例えば、普段私たちが主食としているご飯は、炊き上がった状態ではその約60%が水分です。お茶碗一杯(約150g)のご飯には、約90mlもの水分が含まれています。うどんやそばなどの麺類も、茹でると多くの水分を含みます。そして、特に注意が必要なのが、味噌汁やスープ、シチューといった汁物です。これらは、具材からも水分が出るため、お椀一杯で200ml以上の水分を摂取してしまうこともあります。透析患者さんは、基本的に「汁物は飲まない」という習慣を徹底することが重要です。また、煮物やカレーといった料理も、調理の過程で多くの水分が使われています。食材そのものにも、多くの水分が含まれています。きゅうりやトマト、レタスといった夏野菜や、スイカ、メロン、梨などの果物は、その成分の90%以上が水分です。豆腐やこんにゃくも、水分が非常に多い食品です。これらの食品を良かれと思ってたくさん食べてしまうと、知らず知らずのうちに大量の水分を摂取することになります。日々の体重増加が多いと感じる場合、一度、自分が口にしている食べ物全ての水分量を、食品成分表などで確認してみることをお勧めします。飲み水だけでなく、食事全体の水分量をトータルで管理するという視点を持つことが、つらい体重増加を防ぎ、水分制限を成功させるための隠れた鍵となるのです。