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ある会社員の1日、夜間透析のリアルなスケジュール
夜間透析を受けている人は、実際にどのような一日を過ごしているのでしょうか。都内のIT企業で働く、40代の男性会社員Aさんの、透析のある火曜日のスケジュールを例に見てみましょう。午前6時半、Aさんは起床し、朝食を摂ります。朝食は、リン吸着薬を忘れずに服用し、塩分とカリウムを控えたメニューです。午前8時に自宅を出て、満員電車に揺られながら都心のオフィスへ。午前9時から、同僚たちと全く同じように、会議やプログラミングの業務に集中します。昼食は、社員食堂で栄養成分表示を確認しながら、塩分やタンパク質の量を計算してメニューを選びます。午後5時半、定時で仕事を終えると、Aさんは会社の最寄り駅から電車に乗り、自宅近くの透析クリニックへと向かいます。午後6時15分、クリニックに到着。受付を済ませ、更衣室でリラックスできるパジャマに着替えます。透析室に入る前に、まずは体重測定。前回の透析終了時から増えた体重(=体内に溜まった水分)を確認し、今日の除水量を決定します。午後6時半、ベッドに横になると、看護師が慣れた手つきでシャントに穿刺し、透析が開始されます。Aさんは、ベッドサイドのテーブルにノートパソコンを広げ、日中に残した仕事の続きを始めます。約1時間ほど仕事をした後、クリニックに許可されている軽食(管理栄養士に指導されたパンやおにぎりなど)を摂り、残りの時間は、スマートフォンで動画を見たり、本を読んだりしてリラックスして過ごします。午後10時半、4時間の透析が終了。止血を確認し、再び体重を測定して、治療が計画通りに行われたことを確認します。午後11時、クリニックを出て、静かになった夜道を歩いて帰宅。シャワーを浴び、処方された薬を飲むと、すぐにベッドに入ります。就寝は、深夜0時を少し回った頃。翌朝は少し眠気を感じることもありますが、日中の仕事を全うできた満足感と共に、新たな一日を迎えるのです。