血液透析を受けている患者さんは、どのような一日を過ごしているのでしょうか。週3回、例えば月・水・金曜日に通院する方の、ある一日の流れを追ってみましょう。朝、患者さんは透析クリニックへ向かいます。クリニックに到着すると、まず最初に行うのが体重測定です。前回の透析終了時から、今回の透析開始時までに増えた体重は、そのほとんどが体内に溜まった余分な水分です。この体重増加分(ドライウェイトからの増え幅)を正確に測り、今日の透析でどれだけの水分を取り除くか(除水量)を決定します。次に、血圧や体温を測定し、体調に変わりがないか看護師による問診を受けます。準備が整うと、透析室のベッドへ移動し、いよいよ透析が始まります。臨床工学技士や看護師が、腕に作られたシャントの血管に2本の針を刺します(穿刺)。1本は血液を体外へ取り出すための針、もう1本はきれいになった血液を体内に戻すための針です。穿刺の痛みは個人差がありますが、多くの患者さんにとっては透析治療の中で最も緊張する瞬間かもしれません。針が正しく血管に入ると、血液ポンプが回り始め、血液がダイアライザーへと送られていきます。透析が始まると、約4時間、ベッドの上で過ごします。この時間の使い方は人それぞれで、テレビを見たり、本を読んだり、仕事をしたり、あるいは睡眠をとったりします。治療中は、医療スタッフが定期的に血圧などを測定し、体調に変化がないかを常に監視しています。予定の4時間が経過し、目標量の除水が終わると、血液を体内にすべて戻してから針を抜き、しっかりと止血します。治療直後は、体から水分が急激に抜けたことで、血圧が下がったり、だるさを感じたりすることもあります。再び体重を測定し、治療が計画通りに行われたことを確認して、クリニックを後にします。帰宅後も、シャントの管理や食事制限など、自己管理が求められる一日は続きます。
血液透析の一日、通院から帰宅まで