患者の病気に向き合い、最善を尽くす医療と経営

体調に異変を感じたのは、ちょうど40代を迎えた頃からでした。生理痛に耐えられず、トイレで貧血を起こし、意識を失いかける寸前で、このまま死んでしまうんじゃないかといつも不安を抱えていました。内科で受診したものの、貧血検査やお腹の薬をもらうだけで、原因が明確にならないまま悶々とする日々。生理痛がひどく、婦人科に行った方が良いと判断し、近くにあるレディースクリニックで診察しました。主治医の先生(男性)に、症状を全てお話したところ、すぐに検査に入り、結果、原因がわかり安堵しました。しかし、私の病気は1つだけでなく、合併症という厄介な病気と向き合わなければならず、場合によっては、子宮全摘手術も視野に入れて考えなければなりませんでした。女性に生まれて、子宮を取るということは、かなり精神的なダメージが強く、まいってしまい、成す術はないのか?本当に悩みました。主治医の先生は、まず、薬代がかからないピルを処方してくれましたが、副作用が出たため、ホルモン療法の点鼻薬を出し、半年後には、黄体ホルモンに作用する薬に切り替えて副作用はあるものの、ずいぶん身体が楽になりました。あまりの辛さから、涙を流し、主治医の先生を困らせてしまったこともあります。それでも先生は、嫌な顔一つ見せず、私の話を親身に聴いてくださり、私にとって最善の治療方法を一緒に考えていただきました。病院に行きたくなくてサボってしまった時は、「僕に謝らないで、自分の身体に謝ってあげてくださいね」と言い、お叱りの言葉もいただきます。ですが、先生は、経営ばかりを重視するのではなく、この患者にとって、今何が必要か?を常に考えてくれることは、私にとって、心強い存在です。主治医の先生や、病院に対しての理想は、患者に寄り添い、共感すること、さらにその患者にあった治療が 結果、信頼関係を作り、安心できる医療へたどり着けるのではないかと考えています。